中学からインターナショナルスクールへ

 長女を中学一年生から、国内のインターナショナルスクール(以下、インター)へ転入させることは、私達夫婦共通の考えです。

 夫婦ともに日本で生まれ育った日本人です。私たちは外資系企業や海外での勤務経験があり、日本語なまりながらビジネスで英語を使えます。自らの経験から、これからの時代、翻訳ソフトがいくら進化しても、言葉というのは話すときの抑揚やイントネーションも含めて「表現」である以上、自分でその言語が運用できる能力が必要であると考えています。そして、英語は将来の選択肢を広げるベーシックスキルであるとも考えています。

 一方で、私達は日本人であるので、日本人としてのアイデンティティの確立と、思考のベースである母国語としての日本語の確立が重要であるとも考えています。ですので、小学校までは日本式の教育を受けさせたいと考えて、小学校は公立小学校に通わせました。母国語の完成時期には諸説ありますが、大体10歳ごろであると言われているからです。

 また、日米ハーフの子を育てる友人の観察によると、「だいたい10歳までの子供の遊んでいる様子はあまり国や文化は関係ないけれど、10歳くらいになるとそれぞれの育った国や文化による違いが見えてくる」という何気ない意見は、自己の経験と照らし合わせても納得感があり、これも参考にしました。

 発達と年齢という観点では11歳、つまり6年生の4月から、のインターへの転校が望ましいのでしょう。しかし、長女の「みんなと一緒にこの小学校を卒業したい」という気持ちを優先し、小学校を卒業後の4月からのインター転入を計画しました。

 この時に幸いしたことは、長女の通う小学校は中学受験する子が多く、中学校からはバラバラになることが当たり前として受け入れられていたことです。そのため、長女がみんな同じ中学校へ行くのに、自分だけ別の進路というように感じずに済んだことでした。

 インター編入準備は、長女の小学5年生の秋に、インターに電話で問い合わせをすることから始まりました。

(なお、このブログは、娘の学校生活は現在進行形であるために彼女のプライバシー保護のために、記事の内容は事実に基づいたものですが、リアルタイムではなく、数カ月から数年前の出来事である可能性があります。)